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東京:「世界理学療法連盟学会2025」パーフェクトな開催地

2025年07月24日 開催事例
  • 国際会議
  • 国際会議誘致成功

2025年5月29日から31日まで、東京の国際会議場の象徴ともいえる東京国際フォーラム(TIF)で世界理学療法連盟学会2025が盛大に開催されました。この学会には世界中から4,600人を超える参加者が集まり、セミナー、基調講演、実践的なワークショップなど、3日間にわたり理学療法の最新のイノベーションを共有する充実したプログラムが展開されました。同時に外光の差す吹き抜けの展示ホールでは、患者ケアに関する革新的な最先端テクノロジーが紹介されました。また、東京観光財団(TCVB)が提供する文化体験(日本独自のラジオ体操)を通じて、参加者は日本の豊かな伝統に浸ることができました。

学会期間中、世界理学療法連盟のイベント責任者であるアレグラ・ロッカート氏に学会の詳細、会場、そして東京がホスト都市として持つ独自の魅力についてお聞きしました。

世界理学療法連盟学会はどんな学会ですか。

この学会は世界中からあらゆる専門分野の理学療法士が集う唯一の国際学会です。特定の分野に焦点を当てる学会はいくつかありますが、この学会は業界全体が知識を深め、交流する場を提供しています。世界理学療法連盟は129カ国の加盟組織から構成されており、2年に一度世界の各都市を回り学会を開催し、同時に理学療法の最新情報を披露する展示会を併催しています。

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<入り口では公式キャラクターがお出迎え(左)。5,000人を収容するメイン会場は多くの参加者で埋め尽くされた(右)。>

2025年の開催地として東京が選ばれた理由は?

東京は世界有数の人気観光地です。最先端のテクノロジー、優れたインフラ、独自の文化で知られる都市です。これらの要素に加え、世界クラスのコンベンション施設を備えているため、世界理学療法連盟学会の開催地としては最適でした。
また、日本は当連盟にとって重要な拠点です。日本理学療法士協会(JPTA)は会員数10万人を超える世界最大の組織ですので、東京で開催することで地域との連携と参加者の増加が期待できました。
さらに、東京の地理的立地はオーストラリアやニュージーランド、その他のアジア太平洋地域からの参加者にとってアクセスが容易です。ヨーロッパやアメリカ大陸の都市が開催地であれば、これらの地域からの渡航は不便な場合もあるでしょう。

TIFでの経験はいかがでしたか?WP3.jpg

TIFは理想的な会場でした。ガラス張りの美しい建築デザインが自然光をたっぷり取り込み、学会参加者にとって活気ある環境を提供しました。ホールや会議室は最高水準で、必要な設備がすべて会場内に揃っていました。
会場の立地も完璧でした。2つの主要な鉄道駅に近く、徒歩圏内にレストラン、観光スポット、多様なホテルが豊富に揃っています。
特に印象的だったのはTIFの建築設計です。一般の方々にも目につく視認性の高い外観ですので、理学療法の認知度向上と当学会の重要性をより広い層に伝える上で非常に有効でした。

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<展示会場も連日賑わいを見せた。>

ラジオ体操のような文化プログラムは学会にどのように貢献しましたか?

TCVBからの提供によるラジオ体操を学会に組み込めたことは大変嬉しかったです。これは日本独自のエクササイズで、通常の朝のランニングよりもはるかに人気がありました!
これは理学療法の精神とぴったりと調和し、参加者が日本の文化に積極的に触れる機会となりました。東京のオフィスワーカーもラジオ体操に参加できたため、私たちの職業と地域コミュニティを結びつける素晴らしい方法となりました。

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<ラジオ体操の呼びかけに多くの人が集まり、参加者は初めての体操を楽しんだ。>

持続可能性に関して何か実施されましたか?

持続可能性は最優先事項でしたので、以下の対策を実施しました。
・ 給水場所を設置し、再利用可能なボトルの使用を促進
・スマートフォンアプリを活用した学会プログラムを作成し、紙の使用を最小限に抑制
・展示ホールのカーペット敷きを省略
・リサイクル可能な段ボール製のRe-boardサインを使用
・ウェルカムレセプションにおいて持続可能な食材を活用した料理の提供とプラスチック不使用の方針に基づいた竹製のカトラリーと皿の使用
また、東京の先進技術がペーパーレスで廃棄物削減を重視したこの学会のビジョンを実現する上で大いに役立ちました。

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<給水設備(左)の横には紙コップ用と飲み残し用のごみ箱が設置された(右)。>

東京で学会を開催した最大の収穫は何でしたか?

世界理学療法連盟学会2025は、日本のパートナー、会場チーム、TCVBと綿密に協力しましたが、そのコラボレーションこそがこの学会を成功に導いたと思っています。時差があるにもかかわらず、ロンドンに本社を置く私たちのチームに対し、東京の皆さんは非常に協力的でした。
TCVBからの財政支援は大変貴重でした。会場費用の負担を軽減できましたし、私たちがこれまで学会で使用した中でも最も優れた機械翻訳技術の導入を支援していただきました。ここでのホスピタリティとプロフェッショナルさは他では類を見ません。将来、東京に戻ってきたいと考えており、他の国際団体にも強く推薦したいと思います。

東京観光財団では、今後も東京ならではの開催事例を積極的に発信していきます。

<主催者・事業者の皆さまへ>
MICE開催に係る各種支援制度(助成金等)については、こちらのページをご覧ください。

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